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ウッドマイザーの機器をご購入いただいたお客様の声を聞かせていただく本企画。
今回は株式会社藤本工務店代表取締役の藤本嶺様にお話を伺いました。
当社のある神奈川県葉山町は主に杉、桧、雑木、竹からなる森林に町の面積の50%が覆われています。それにもかかわらず、林業や製材業者は1つもなかったのです。私は2009年から大工をはじめ、2017年に藤本工務店を設立しました。
製材業を初めてからの5年間で新築の受注等、仕事の量が増え、それに合わせて従業員も増えていきました。設立当時は2人で始めましたが、今では従業員は15名、年間売り上げは2~3億円ほどにまでなりました。
こだわりは、とにかく「自然素材」。
木、土、竹、紙、石、漆喰などの自然素材でつくる。化学物質や石油製品を極力使わない。それは人にも地球にも優しいということなのです。
それぞれに個性やクセがある自然のものを相手にしているので、木材の1本1本を見極める技術、それらを加工する技術、そして職人のセンス。これらは必要不可欠です。
当社の木や木材の調達先は群馬県の神流町や神奈川県の秦野市。
主に杉と桧を調達し、20~40センチの丸太を1週間に40㎥ほど製材します。
当社が製材に使用しているWood-Mizer 機器は、LT15Wide製材機、MP360モルダー・プレーナー、FS150薪割機です。
仕入れた原木はまず粗製材(粗挽き)をし、その後天然乾燥をさせます。乾燥したら修正製材とプレーナーにかけ、製品となります。製品に墨付け、刻みを行い、建て方、そして上棟となります。
Wood-Mizer 機器の購入前は原木を自社で製材することができていなかったのですが、自家製材が可能になったことによってこの生産工程がすべて内製化でき、歩留まり100が実現できました。また、他社(工務店や設計事務所)との差別化も図れました。
藤本工務店ではリフォーム全般、オーダー家具、古民家移築・再生等も行いますが、新築住宅の受注が最も多いです。
自家製材のおかげで原材料コストをおさえられ、「本物の木の家」を「適正価格で」お客様に提供できているからこその結果だと感じています。
これからもお客様に喜んでいただけるよう、伝統構法の持続可能な家づくり、土に還る家づくりを志していきます。