お客様の声 株式会社杢巧舎  代表 木村真一郎さん

By Wood-Mizer, Japan

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使用している機械: LT20製材機(ディーゼルエンジン仕様)、MP360モルダー・プレナー

杢巧舎は、2011年より主に葉山、鎌倉、湘南エリアで木と自然素材の注文住宅を手掛ける伝統工法の工務店です。

最初は下請けとして設計士さんの仕事をしていましたが、設計士さんは家を建てるということにおいて格好ばかりでお客さんのためではないことが多かった気がします。

お客さんのために家を建てるということを全面に押し出してやっているうちに、最近は元請けだけでやっていけるようになりました。

お客さんの好みに合わせて、石端建ての家や、一般住宅、茶室等も臨機応変に設計施工しています。 

製材するのは9割がヒノキ。

湯河原にはヒノキが多く、工場から30分くらいの場所に山土場があり、馴染みの木こりさんが伐ってこられた木が置いてあり、それを自分で積み込んで運んできます。

丸太のサイズは、まだ製材機が本格稼働していないこともあり、長さは4mを持ってきています。 

直径は、ここ3,4年でちょうど伐採時期を迎えている地場のヒノキはまあまあ大きくて、40~60cm。

そのほかに、通常ならパルプ工場に行ってしまうような、真ん中に鬆が入っていたり、腐っていたりする大きな木も敢えて選び、側を使ったりして造作材をとります。

丸太から製材する量は、1日10本くらいになります。 

製材機導入前は、木材は全て購入していました。でも、ヒノキはスギより多少高価で、大径木は材も取りづらいとされていたので、石端建て等で使う、足固めの4寸ⅹ8寸のような材料は流通していませんでした。

それを、製材機導入後は、自社で挽けておけたというのが良かったです。

導入したことによる金銭的なメリットは、現状では直接はないですが、企業イメージ、会社の付加価値は上がったかなと思います。伝統工法の商売敵は多くないのですが、製材ができるということでちょっと抜きん出た感じがします。製材、乾燥、モルダーまで自社でできる工務店は、まだ日本では少ないと思います。まだこれで稼げているわけではないが、製材小屋を早く建てて、本当の意味のスタートを切りたいですね。

今後は製材品はもちろんの他、モルダーで作成した1寸の床板や5分の床板の販売も手掛けていこうと思います。

 

インタビュー 2022年8月25日

会社Webサイト: http://mokkohsha.jp

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